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入院編


2016年10月4日
胸腺腫摘出手術のため、今日から入院となる。明日には自分の胸に大穴が開くとかあまり実感わかないね。自宅では妻が育児に忙しいので一人で来て手術を受ける予定。入院は10年ほど前にやった十二指腸潰瘍以来だなー。懐かしいなー。思えば免疫異常の病気を併発する胸腺腫だが、今まで全くそういう病気が無かったというわけでもない。アトピー性皮膚炎があったり、セリアック病だったり、粉瘤が出たりと関連性があるのか無いのかさっぱり分からないものの、ここ数年頻発していた。みんなストレスが原因だと思っていたものの。本当のところはどうなんだろうね? 関係あるのか無いのか気のせいなのか偶然なのか。


昼頃になると手術や全身麻酔の同意書にあれこれサインする。あれ? 麻酔って背中に注射したりペットボトルをぶら下げたりするってブログに見たけれど、今回は呼吸と普通の点滴だけ良いんだね、めちゃくちゃラッキーだ。小学生の頃やった脊椎注射の麻酔は、滅茶苦茶痛いうえ動くなって言われても刺した瞬間、反射でビックンビックンするのである意味地獄だったんだよな。 今回の手術方法は、全身麻酔で呼吸を完全に止めたあと、金属のチューブを喉に通し左肺にだけ空気を送る計画。右肺はぺちゃんこに萎むのでそのスペースを使って、右脇の下から胸腔鏡を刺しこみ、腫瘍をもぎもぎするらしい。なんか随分おそろしげ!

夜ぐらいになると明日の手術の準備が着々と行われる。まず自分の足裏に名前をマジックで書いて、先生にも右肩にサインを入れてもらう。あとは点滴をする針を予め腕に刺しておいて、絶食して準備万端だー。なんか健康すぎて入院している意味があるのか申し訳なくなる。




2016年10月5日
朝から下剤を飲まされトイレとお友達担っていた頃、「13時半から手術です」と13時に言われる。いつも突然っていうのがこの病院の傾向なんかなー? 13時20分にはパンツの代わりに腹帯を装着し、前後をマジックテープで固定するような数秒ですっぽんぽんになれる手術着に着替え歩いて手術室へいく。エレベータで色々な人にすれ違うので、なんか非常に危なっかしい服でちょっと恥ずかしいぞ。大学病院なので、大学生の参観やお手伝いの同意書にOKした結果、若いおにいさんにが手術をみてくれるという! 手術待合室はタイル張りに金属台があるだけで広くてなんか牛の解体場みたいでやや萌える。シチュエーション的に少しおいしい。 その後、麻酔科医だの執刀医だの学生だの色々な人が挨拶してくるので、「よろしくおねがいします!」を言いまくって手術台に自分で乗っかる。周りはキラキラしたライトにモニターいっぱいで超綺麗。あれこれ見てる間も無く、口にマスクを当てられて…おう…なんか凄く眠いような…瞼がおち…



2016年10月5日18:00
何か激しい胸の痛みがあることに気が付くが、寝てれば直るだろうという何時もの癖で目も開けずに再び眠りに付いた。再び目が覚めると、足には血栓防止用のモミモミマシーンがつけられてるし、両腕に色々な点滴が刺されている。カテーテルも入ってるし、右胸からドレーンが伸びてるし、口に湿っぽい空気が吹きつくマスクがつけられているし、心電図はピコンピコンいってる。これがうわさのICUかー。なんか暗いし右胸がそれなりに痛い。しかし、動かなければ眠れるぐらいの痛みである。余裕余裕!隣をみると何故か親がいる…。わざわざ新幹線使ってやってきたらしい。「行けたら行くわ」ってメールには書いてあったけれど普通そういう場合来ないのがパターンなはずなのに。



写真は右胸に刺さっていたドレーン。ここから肺液なる謎液をちゅるちゅるするらしい。手術時間ははっきりしないものの3時間半ぐらい?? あぁ、だから暗いんだね。夜だものなー。麻酔と麻薬が激しく効いているため、物凄い眠気とめまいで記憶は飛び飛びなものの。一晩中起きては寝てを繰り返していたような気がする。時折、看護師さんが冷たい水をくれるんだけれど、しばらくすると突然湧き上がる吐き気で何度もケペケペ吐いた。麻酔のせいとか何とか行ってたような気がする。全体的に苦痛よりはなんか楽しい感じだった(麻薬のせい)ただ動けないのがちょっとつらい所かな。カテーテル入ってても変な残尿感ある。けれど何時間たってもそれ以上の尿意は来ないんだよね。ふしぎー!



2016年10月6日6:00
朝親がICUに到着。なんでも摘出した胸腺を見せてもらったらしい。あぁいいなぁ見てみたいんだけどー。しばらくすると、お医者さんがやってきて「いやーお疲れさん。えーとステージは2だね? だよね?」「あ、はい表面がボコボコしていたので…」と実にふわっとした会話を他のお医者さんと話しながら伝えられる。だからさー、このシレッと伝えるの伝統かなんかなんかな。ってかステージⅡかよー。なんだよーⅠじゃないんかよーもーー!



2016年10月6日9:00
朝9時半には一般病棟に戻り午後から歩くリハビリらしい。なんか今日は忙しいな!早速、看護師のおねーさんが二人やってきて、移動のための準備を始める。服帯をはずしてパンツに履き替え、手術着からパジャマへの着替えと尿道カテーテルの撤去。これを全部やってもらう。ん・・・?や、ちょっと待って!それって全裸…カテーテル除去っておま…! 思う間もなく一気にカテーテルを引き抜かれ、ちょっと痛いようななんかアレなような変な衝撃が通り抜けていった。一通りの機器を外してベッドから車椅子に移動するのだけれど、看護師に手伝ってもらうとめちゃめちゃ痛い。やっべー、移動できねぇぞ?!とも思ったが、足と腹筋は別に動かしても痛くも何ともないので腕を使わず自力で起き上がり移動した。なんだよー、全然動けるじゃん。ICUって大げさだな。始めっから問題ないじゃないかー。なんかうろうろしまくれる気がする!

病室に戻ったら、ドレーンと点滴とおいしい酸素を供給する鼻チューブ以外は、特につけるものが無いので、大分自由にうごけるようになった。写真は酸素ボンベと肺液を吸い出す装置。トイレ行くときはこれをもってずるずる歩くっぽい。邪魔だよなー。カテーテルを抜いて始めていくトイレでは、やっぱり少し血が出たものの、同時に空気も出る。すっげ、ちん○からオナラ出てるみたいだよ。カテーテル後の痛みは人によっては結構あるらしいけれど今回は全く痛みは無かった。きっと全身麻酔が効いている間に絶妙な腕前でいれてくれたのだろう。



2016年10月6日11:00
胸に刺さっているドレーンの引抜が始まる。糸で留められているので鋏でそれらを切り取ると一気にどるんっと引き抜く。それ以後は、鼻チューブ以外全部とれたので、大分すき放題行動できるようになる。 調子に乗って病院入り口のレンタルパジャマ窓口まで歩いていった。前半は歩みは鈍いものの余裕感あったが帰り道に、胸が痛み出してゾンビのようにヒョロヒョロ歩き戻ることになった。無理は禁物だな。 手術から一夜明けだけど、思ったほど痛みも無く、動かなければ痛みはほぼ感じない状態だった(点滴で常時麻酔が注入されている)それでも寝返りや深呼吸は無理だし咳したら痛すぎる。しかし、痰は出さなければならないようなのでがんばって吐き出した。




2016年10月6日15:00
午後には妻が見舞いにきてくれる。麻酔の点滴も酸素マスクも取れ普通に移動できるように! 術後24時間でここまで元気になれるんだなー。それでも歩くのは極めて鈍く息も浅め。昼頃から普通のご飯だって出るし、19時ごろにはシャワーも許可が出たので浴びまくった。ほんとに手術したのかなーと思えるぐらいだけど、やっぱり傷は触るとそれなりに痛むし寝返りうつのも一苦労だ。



2016年10月7日
朝から学生さんと病院内をぐるぐる歩くだけのリハビリをする。まぁリハビリといってもホントただ歩くだけ。本当は歩くぐらい余裕なわけだけど、ひどく大事そうに気を使ってくれるのでなんだか病気してるみたいな気分になる。いや病人か。昼頃には肺炎などを防ぐ抗生物質の点滴も終わり、腕から針を除去してもらう。結構元気だが、それでもやっぱり呼吸は浅く、深呼吸をすると痛い。痰きりも自発的にできるようになりだんだん透明に!

ガーゼも撤去されたので、手術痕がそのまま見れる状態になった。なんだか接着剤でとめてあるだけで、触ると傷口はカチンコチンに固まってて硬い。あと、熱も帯びてて皮膚のところどころが痺れたような感覚異常になっているっぽかった。脇の下の大きな穴を中心に、背中よりと、胸筋の下、胸筋の裏側の4箇所に傷ができたなー。ちょっと皮膚が引きつれて痛い感じだぜ。




2016年10月8日
大分余裕が出てきたみたいで寝返りも痛みながらもそれなりには出来るようになってきた。右腕をぐりぐり動かせるし、歩く速度も入院前ぐらいに戻っている。呼吸も深呼吸しなければ普通に吸える。すごい!もう超元気だな。この頃から余裕ぶちかまして、3DSでゲーム三昧したりキンドルで漫画よんだりと随分ぐうたらな生活をしつつ、もってきてもらう病院食を食っては寝てを繰り返していた。なんという駄目さ加減!!唯一面倒くさいといえば、食後の薬のみと、一日四回おこなう喘息のときやるマシンだろうか。地味にくる。あとしばらく音沙汰なかった便通が再開する。しかしずっと下したままだ。




2016年10月9日
治りがそれほど実感できなくなってきた。しいて言うなら傷口を下にして寝返りも出来るようになってきたことぐらいだろうか。時々痛むぐらいは入院前とおなじぐらいの元気さで、病室で時々足を鍛えるトレーニングをこっそりしていたぐらいだ。もう退院できるんじゃないのかなー。だめなんかなー。おなかずっと下したままだ。



2016年10月10日
ややめまいがひどくフワフワする。どうも飲んでいる薬の副作用らしく。その薬が禁止となってしまった。おなかずっと下したままだ。



2016年10月11日
今日は退院日。荷物をまとめて午前中に退院する。しんどかったのは術後2日間だけであとは楽なものだったなー。

病院からの請求書をみて、ちょっと目がまるくなる。おう!なんか15万程度だろうとおもってたら結構な額だった。手持ちがそんなにないのと、高額医療費制度の手続き中だったこともあり、この日は10万円だけ先に払っておいて、後で差し引き分を払う感じにしてもらった。おなかずっと下したままだ。

次の経過観察は2週間後の10月24日らしい。その頃には手術で摘出した胸腺腫の細胞の種類とかわかるんだろうかー。うーむ。
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竜の風詩2からのファンです。
肺の手術、ここまで大掛かりなものとは思っていなくて驚きました。気がかりなことは多いと思いますが、先ずは治療に専念して
ご静養ください。

No title

竜の風詩の作者がまさか闘病してたとは・・・。
でも治ったみたいで一安心です^^
これからも応援してますよ~

No title

>のらドラゴンさん

とりあえずは退院できてよかったですね。
まだ手術痕が癒えていないので本調子ではありませんが、ぼちぼちがんばりますよ~



>もりもりさん

竜の風詩シリーズをプレイしていただきありがとうございます。
悪くならないようがんばりますね! 
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